進路状況

本学部卒業生の就職状況の特徴は、下記の通りです。

  1. 公務員になる人の割合が高い:たとえば2014年3月卒業生では全就職決定者95名のうち28名(29.4%)にのぼりました。
  2. 首都圏・関西圏の企業に就職する学生は非常に少なく、大多数が地元企業に就職している
  3. 金融・保険業に就職する学生も例年多いものの、卸・小売業や製造業をはじめその他の業種にも満遍なく就職しており、現在は多様な業種への就職が定着している

卒業生達が様々な業種に進む傾向にあることは、全国的にも数が少ない総合・学祭学部である本学部が目標としている学生教育(人文的、社会的、自然科学的など多種多様な観点・立場から、地域の諸問題を総合的にとらえることのできる人材を育てる)の一つの成果であるとも言えます。

また、他大学と比較してみると一目瞭然ですが、地域科学部の就職状況は非常に良好です。全国的な就職不況の時期でも85%以上の就職率(就職希望者における決定者の割合)で、2014年3月卒業生では過去最高の97.9%まで上昇しました(2010年~2014年の過去5年間を平均すると、卒業時の就職内定率は平均で95.4%です)。

こうした好調な就職状況は、本学部の学生自身が熱意を持って就職活動に取り組んでいる証ですが、そうした学生の熱意や活動をサポートするために、指導教員だけでなく、学部内に4名の就職担当教員を配置し、学生からの相談に迅速に対応するようにしています。さらには、大学全体の就職ガイダンスとは別に、学部独自のガイダンス等を実施するなどの取り組みも行っています。また、数年に一度は、学生が就職した主な企業に教員が直接出向いて、学生の仕事ぶりや採用状況を担当者の方から伺ったり、就職後の学生からの相談(転職や仕事上の悩みなど)にも対応するように心がけています。
総合的に地域の諸課題を考えることのできる人材を求める自治体・企業・諸団体などからの期待に十分応えていくことを、今後も目指していきます。